LINEひとつで相乗りタクシーを予約!?山形市がAIマッチングシステムを導入

山形市が、高齢者の移動を支援するための新しい取り組みとして、「LINEを活用した予約システム」の導入を発表しました。

このシステムは、山形市の金井地区モデル事業「かなみちゃんタクシー」の運営に採用され、3月11日よりサービス提供を開始。

株式会社NearMeが提供するこのシステムは、タクシーの相乗りマッチングをサポートし、高齢者の移動の利便性を向上を図っています。

このニュースは生成AIを使用しLIFULL seniorが提供しているコンテンツです

高齢者の外出支援への貢献

山形市が行った「山形広域都市圏パーソントリップ調査」によって、運転免許を持たない高齢者の外出率が低いという問題が明らかになりました。

運転免許を持たない高齢者においては、平日でも休日でも半数以下が外出しており、運転免許を保有する高齢者と比べて著しく外出機会が限られていました。

山形市はこの問題に対処するため、「かなみちゃんタクシー」という新しい交通サービスを2023年7月から運行してきました。

このサービスは、特に公共交通が整備されていない地域で高齢者の移動支援を担っています。

「かなみちゃんタクシー」の利便性向上への取り組み

「かなみちゃんタクシー」のさらなる利便性の向上と広域への展開を目指し、NearMeの「LINEを活用した予約システム」が採用されました。

これにより、LINEを通じて簡単にタクシーの予約が可能となり、ユーザーは56箇所のスポットと金井地区をドアツードアで結ぶサービスを利用できるようになります。

従来は複数のタクシー会社に連絡を取る必要がありましたが、この新システムにより、一回の予約で全てのタクシー会社へ連絡が行くようになり、手間が削減されます。

地域社会としての一歩

山形市は、自家用車に頼らなくても誰もが快適に移動できる環境を目指しています。

この新しい「LINEを活用した予約システム」の導入により、高齢者の負担を軽減することができます。

一方、NearMeの代表取締役社長である髙原幸一郎氏は、この取り組みを通じて、「移動の『もったいない』を解決し、より多くの高齢者が自由に移動できる社会を実現したい」との思いを述べています。

また、移動をすること自体にストレスを感じている高齢者が、このシステムを利用することで、移動をポジティブに捉え直すきっかけとなることも期待しています。

この「LINEを活用した予約システム」の導入は、山形市における高齢者の移動支援サービスにおいて大きな一歩とも考えられます。

将来的には、この取り組みが他の地区や他市へと展開され、さらに多くの高齢者が快適に移動できる環境が整えられることに期待ですね。

小菅編集長のコメント

近年では、高齢ドライバーの事故が社会問題となり、自主的な免許返納の動きがあります。

しかし、公共交通の手段が限られている地域では、クルマ無しでの生活が難しい実情があります。

その結果、外出機会の減少が生活に影響を及ぼし、身体機能の低下や認知症のリスクを高めることも懸念されます。 

こうした問題に対応する形で、「相乗りタクシー」のサービスが注目され、各地で実証実験などがおこなわれています。

 利用者同士が相乗りをし、目的地への移動を支援するこのサービスは、特に過疎地における高齢者の自立と社会参加を促進しています。 

さらに、相乗りによって交通費の節約が可能になるので、経済的なメリットもありますね。 高齢者の自立と生活を支える方法として、タクシーの相乗りと、それを効率的に配車するマッチングシステムの期待は高まりそうです。

情報出典元

株式会社NearMe「タクシー相乗りマッチングをサポートする「LINEを活用した予約システム」が、山形市の高齢者の移動支援サービスを支えるシステムとして県内初採用」

今回のtayoriniなる人
小菅秀樹
小菅秀樹 LIFULL 介護編集長。老人ホーム、介護施設の入居相談員や入居相談コールセンターの管理者を経て現職に就任。「メディアの力で高齢期の常識を変える」をモットーに、さまざまなアプローチで介護関連の情報を発信しています。

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