趣味を1人で楽しむのも良いですが、グループで楽しむことが認知症予防に効果的だという新たな研究結果が千葉大学から発表されました。
趣味をグループで楽しむ高齢者は、1人で楽しむ高齢者に比べて認知症になる確率が19%低いという驚きの結果が明らかになりました。
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趣味活動は認知症リスクを抑制することが知られています。
園芸、読書、コンピューター、ボードゲーム、音楽、ダンス、ゴルフ、グラウンドゴルフ、旅行などの趣味活動をしている高齢者は、趣味がない高齢者に比べて認知症を発症する確率が低いという研究結果があります。
しかし、趣味活動を1人で行うか、グループで行うかが認知症リスクにどのような影響を与えるのかは明らかにされていませんでした。
千葉大学の研究チームは、約6年間にわたり50,935人の高齢者を追跡調査し、趣味活動の形式と認知症リスクの関連性を調査しました。
その結果、趣味を1人で行う高齢者に比べて、趣味をグループで行う高齢者の方が認知症になる確率が19%低いことが明らかになりました。
趣味活動を行っていない高齢者は、趣味を1人で行う高齢者に比べて認知症を発症する確率が高いことも確認されました。
趣味活動が脳の活性化に寄与し、認知機能の維持に役立つと考えられます。
趣味をグループで楽しむことは高齢者の貴重な交流の場となり、心理的ストレスを軽減し、生活満足度を高める可能性があります。
この研究結果を踏まえると、高齢者が趣味をグループで楽しむ機会や場を提供することで、認知症予防をより効果的に進めることが可能と考えられます。
これからの高齢者支援において、趣味活動の形式に注目した取り組みが求められるでしょう。
「趣味やレクリエーション活動が認知症予防に良い影響をもたらす」という考えは、私が介護業界に足を踏み入れた15年以上も前から言われていました。
今回、千葉大学からの新たな研究結果によれば、趣味を個人で楽しむのも良いですが、グループでの共有が認知症予防にさらに効果的であるとされています。
この研究は、人々が共に楽しみ交流を深めることで脳を活性化させ、認知機能の衰えを防ぐ可能性があることを示唆しています。
デイサービスや老人ホームなどの介護施設では、様々なレクリエーションやサークル活動を提供し、入居者間の交流を促しています。
共に過ごす時間と良好な人間関係が、認知症リスクを減らすのに寄与していると実感します。
過去に出会った高齢者の中には、老人ホーム入居後に新しい趣味を見つけ、例えばグループでの英会話レッスンやコーラスを始めた人もいました。
新しい挑戦をする姿は魅力的だなと思いつつ、複数人でおこなう活動が認知症予防にも効果的な手段であることを、より多くの人に知ってもらいたいと思います。
千葉大学 「趣味は一人でするのに比べてグループですると認知症になる確率が19%低い」
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