これまで、口元の健康が身体の健康に直結するという認識が広く持たれてきました。しかし、岡山大学の研究グループが新たに明らかにしたのは、口元の健康が精神的健康にも影響を与える可能性があるということです。これは、口元の健康を維持することが、心の健康を保つための新たなアプローチとなる可能性を示しています。
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岡山大学病院歯科・予防歯科部門の竹内倫子講師と岡山大学学術研究院医歯薬学域予防歯科学分野の江國大輔教授らの研究グループが、歯の数が多い、舌の動きが良い、嚙み合わせが良いなど、“口”の健康が良好な人は、栄養状態が良好で、行動範囲が広く、孤立していないことと関連していることを発見しました。
さらに、これらの人々は精神的健康状態も良好であることがわかりました。この研究成果は、2023年11月28日にアメリカの学術雑誌「PLOS ONE」に掲載されました。
口腔環境の健康を維持することで、精神的健康状態を良好に保つことが可能であるという新たな発見は、健康長寿社会を目指す日本にとって、身体だけでなく心の健康寿命を延伸する一助となる可能性があります。
竹内倫子講師は、「生き生きと自分らしく生きるためには、お口の健康に着目することが重要です」と提言しています。
※本研究の詳細は、論文「Association between oral condition and subjective psychological well-being among older adults attending a university hospital dental clinic: A cross-sectional study」にて公開されています。
岡山大学の研究で、口腔環境の健康を維持することは精神的な健康状態にも深く関わっていることが分かりました。
僕は介護業界に携わり15年以上経ちますが、高齢者と接するなかで感じたのは、お元気な高齢者はよく食べるということ。
つまり、残存歯の本数や義歯のかみ合わせ、嚥下状態なども含め、お口の健康状態が良いのだと肌で感じていました。
近年、高齢者介護の現場では、口腔ケアが注目されています。口腔ケアをしっかり行うことで、お口の状態を良好に保つだけでなく、心身の健康維持にもつながります。実際に、「歯が20本以上残っている人は認知症になりにくい」との研究結果もあり、歯の健康が全体的な健康状態に与える影響の大きさを物語っています。
歯科検診は一般的な健康診断には含まれていないため、あくまで自助努力となっています。
口内環境を整えることは将来の自己投資。健診の機会をつくり積極的にケアすることが大切ですね。
口の健康を維持するために定期歯科健診受診の向上に必要なことは何か?
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