AIが急病人を検知!?介護施設のトイレの安全対策に革新的な検知システムが販売開始

AI技術を駆使した骨格分析によりトイレ内の異常を検知するシステム「Xeye(エックスアイ)」の販売が開始されました。開発・販売するのは三協エアテック株式会社です。このシステムは、トイレ内での急病人や迷惑行為をリアルタイムで検知し、専用端末にアラート通知するというものです。

このニュースは生成AIを使用しLIFULL seniorが提供しているコンテンツです

試験導入で異常検知率94.4%の驚異的な性能

2023年5月から試験導入を行い、現在の急病人発生の検知率は94.4%までに向上。また、急病人発生・要注意行動の両パターンで誤検知率を顕著に減少させることに成功しました。これらの結果から、AI技術による骨格分析の精度が向上したと考えられ、製品の販売が開始されることとなりました。

プライバシーも保護されたシステム

プライベートな空間であることから、これまで対策が困難とされていたトイレ内の安全ですが、「Xeye(エックスアイ)」は骨格データのみによる行動分析を行います。そのため、個人を特定することなく、プライバシーを完全に保護。そのうえで個室内での異常事態を即座に検知し、急病人発生時の迅速な対応が可能です。

介護施設での活用も期待

個室内での異常事態を即座に検知し、急病人発生時の迅速な対応が可能で、迷惑行為の抑止も期待できるとする「Xeye(エックスアイ)」。大型施設や交通機関、オフィスビルなど、不特定多数の方が利用し巡回警備が必要なトイレはもちろんのこと、老人ホームや介護施設などに向けても販売を想定しています。

とりわけ、トイレにおける急病人の発生リスクが高い老人ホームや介護施設での活用が期待されます。

LIFULL 介護編集長 小菅のコメント

高齢者のトイレの安全に関しては、さまざまな要素を考慮する必要があります。冬場の早朝のトイレであれば、寒暖差によるヒートショックの危険性があり、その他の時期についても脱水症状や立ちくらみ、転倒などのリスクが挙げられます。

これらリスクに予め備えることも大切ですが、多岐にわたるため完全に事故を防ぐことは不可能と言えます。

老人ホームやシニア向け分譲マンションなど、多くの高齢者向け住宅には「緊急コール」が至る所に設置されています。もちろんトイレにも設置されていますが、バランスを崩し転倒した場合などコールが押せない可能性もあります。密室で一人の空間なので、発見の遅れは命に関わります。

その点「Xeye(エックスアイ)」は、プライバシーに配慮しつつ異常を検知するとアラートで知らせてくれる仕組みです。

最悪の事態を防ぐ砦として重要なシステムと言えるでしょう。

情報出典元

三協エアテック株式会社「AI 技術×骨格分析で急病人などトイレ内の異常をすばやく検知 トイレ内異常検知システム Xeye 12 月 20 日より販売開始 ~約 7 カ月の試験導入で異常の検知率が 94.4%まで向上~」(PDF)

編集長プロフィール
小菅秀樹
小菅秀樹 LIFULL 介護編集長。老人ホーム、介護施設の入居相談員や入居相談コールセンターの管理者を経て現職に就任。「メディアの力で高齢期の常識を変える」をモットーに、さまざまなアプローチで介護関連の情報を発信しています。

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