車いすの母と葬式に参列したときの話<参列編>--要介護の母と暮らせば(12)

要介護3の母を在宅で介護する富田杏仁さん。

車いすの母と伯父さんの葬式に出席することになったのですが、式場は意外と車いすフレンドリーな様子で……?

こんにちは、富田杏仁です。

前回の、伯父の葬式<準備編>に続き、今回は<参列編>になります。

さて、葬式に出るのはただでさえ緊張しますが、車椅子の母と行くということで、その時の私はピリピリしていました。

「介護タクシーは時間通りに来るだろうか」「式の時間に間に合うだろうか」「料金はいくらかかるのだろう」「そもそも介護タクシーの予約は、ちゃんと取れているのだろうか……」

実際はちゃんと時間通りに来てくれたのですが、道に迷って少し遅れてしまいました。もうちょっと時間に余裕をもって予約すればよかったと反省です。

葬式では、思いのほか母が泣いていたのでびっくりしたのですが……。

どんなに年を取っても、最近会っていなかったとしても、多感な時期を一緒にすごした大切な兄弟だったわけで。

両親もすでに他界し、唯一の兄弟も亡くしてしまった悲しみを、とめどなくあふれる母の涙で感じたのでした。

今となっては伯父に、母の幼少期のことをもっと聞いておけばよかったな、と思います。

富田杏仁
富田杏仁 主婦/介護職員

1971年生まれ。 夫と大学生の娘、要介護の母と暮らす主婦。 娘が大学生になり子育てが落ち着いたと思いきや今度は母親が要介護に。 家事、母親の介護、仕事のかたわら自らの介護経験を漫画に記録している。 今、1番やりたいことはひとり旅。

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