グルメな祖父母が食べてくれるような美味しい介護食を作れるのか!?WEBデザイナーが介護食を作ってみた

こんにちは!WEBデザイナーのはまちです。

普段は老人ホーム検索サイト『LIFULL介護』 のデザイナーとして働いています。趣味は料理で、今回は「家であるもので作った、介護食ができるまで」の実録をお届けしようと思います。

グルメな祖父母は、介護食を食べたいと思うのか? 

祖父(88歳)

愛読書は「hanako」(毎月購読)
最近は外出自粛で遠くに出かけられなかったので、地元のケーキ屋さんのケーキは全部食べてしまったらしく暇らしい。
過去バレンタインに渡したお菓子の店は、すべてチェック済みだった。

祖母(89歳)

風邪を引いた際に「風邪気味だから柔らかいものを...」と言って、天丼やカツ丼を食べる。
お取り寄せグルメも楽しんでいて、実家に帰ると「〇〇のケーキいる〜?」と永遠におやつを食べさせてくる。

食べることが大好きな私ですが、うちの祖父母は私よりももっと食事の時間を楽しみに暮らしています。

今祖父母は元気なので問題ないのですが、将来身体が衰えたりしたら介護食が必要となる可能性ゼロではありません。

私の介護食のイメージは、

はまち
はまち

いろんな制限がある、味が薄そう、見た目もよくない 。

以前、機会があって市販の介護食を食べた時も「うん...。食べられなくはないけど、もう一度食べたいとは思わないな」という印象でした。

そんな介護食をグルメな祖父母が食べたがるのか、私でも美味しい介護食を作ることができるのか!?
そういった思いがあり、今回「介護食」を知るために、実際に作ってみました。

そもそも「介護食」って何だろう?

介護食は、食べ物を口に入れてから胃に至るまでの「摂食・嚥下」の難しさによって、「介護食」「嚥下食」「嚥下訓練食」に分かれています。

また、市販の介護食でよくみる分け方として、UDF(ユニバーサルデザインフード)が決めた4つの区分があります。 

  1. 容易にかめる
  2. 歯茎でつぶせる
  3. 舌でつぶせる
  4. かまなくてよい

さらに、噛む力・嚥下のしやすさによって「きざみ食」「ミキサー食」など、調理方法も区分があります。分け方が多くて難しいですね。

(参考:日本介護食品協議会『ユニバーサルデザインフード』


 

「介護食」や「きざみ食」などとネットで調べるとレシピがたくさん出てきたので、そちらを参考にしました。初めて介護食を作るので不安だったため、専門家が考えたレシピも複数参考にしました。

実録!介護食を作ってみた

今回は「舌でつぶせる」レベルの介護食を目指して作ってみました。

まず、理想の介護食を作るためにマイルールを!

①自分が食べたいもの

②家にあるもので作れる

③一汁三菜

冷蔵庫の中身とネットでレシピを調べた結果、今回はこちらのメニューを作ることにしました。

メニュー:鶏つくねの照り焼き、卵焼き、味噌汁、おかゆ、お茶

鶏つくねの照り焼き

主な材料:鶏ミンチ、里芋、玉ねぎ、卵 

鶏肉はブロックしかなかったので、ミキサーでミンチ状に。里芋はコンビニに売っている冷凍品を使用しました。

全ての材料を切ってミキサーへ

ゴリゴリする感触がなくなってきたら、ミキサーから出して丸く成型。フライパンで焼いてから、タレを絡めて完成です。

味噌汁

主な材料:カブ、出汁入味噌、とろみ剤  

味噌汁はいつもどおりに作りました。 小さなカブを16等分にカットして、あらかじめ煮ておきます。 そこに味噌を濾して入れ、最後にとろみ剤2.5gを入れます。 初めて使うので、ちょっと恐いもの見たさな感じです。

はまち
はまち

すごいドロドロしてきたけど大丈夫か..!?

介護食のレシピに度々出てくる「とろみ剤」は、 家にあるものでできるでしょうという感覚で、片栗粉で代用しようとしていました。

しかし...念のため調べてみると、片栗粉と・嚥下調整材は全く違うもの。 介護食に必要なとろみは片栗粉では代用できないこともあるようなので、市販のとろみ剤を使っています。

卵焼き

 主な材料:卵、長芋、調味料 、とろみ剤

溶いた卵の中に、長芋をすりおろして入れます。 この後は卵焼きを作るだけ。硬くならないよう、なるべく焦げ目はつけずに注意して作りました。 

味付けのため、餡を作ります。 醤油や出汁を入れて、火にかけます。そこにとろみ剤を少しずつ入れ、とろみをつけました

全粥

冷凍ごはんを解凍して、お湯100gの中に入れ火にかけます。 沸騰したら中華出汁を入れて混ぜ、火から下ろして完成。

1時間半の激闘の末、とうとう完成!

なんか「白い....茶色い....」

色合いが足りない気がする 

見栄えのために、アボカドを追加しています。アボカドは、栄養価が高く合わせやすい食材です。

お昼ごろ作り始めてから1時間半経っており、ランチではなくおやつの時間になってしまいましたが、食欲をそそられる見た目になりました。器にも気を使い、なんとかそれっぽくなったかも。 

はまち
はまち

それでは、いただきます〜!

はまち
はまち

なんか…とろみ剤でデロンっとしていて、食べるの怖いな。 …あれ?意外と美味しいかも!

とろみがついた味噌汁は初めてでしたが、意外と美味しかったです。 粉っぽさもなく、言われなければとろみ剤だと気付かないかも。少し不思議な感覚は残りますが、まずまずです。 ただ、食事が進むにつれ食感に飽きてくる&すごくお腹いっぱいになりました。苦しい...。

はまち
はまち

う、うまい...ふわふわジューシな感じ。ミキサーで細かくしたけど、全然違和感なし!

少し焦げ目がついてしまったので、表面だけ舌で潰せなかったのでそこは課題でした。蒸し焼きした方が良かったかもしれません。

今回こちらを最初に作ったので、だいぶ冷めています(笑)

はまち
はまち

...!!? いつもの卵焼きよりうまい!でもこのくらいの焼き目だと舌で潰せないかも….

長芋を入れるレシピはびっくりでしたが、料理としてワンランク上がった気がします。 餡に使ったとろみ剤は、濃い味と相性がいいという発見もありました。慎重に作ったものの、やや表面が固くなってしまいました。出汁を使って水分を足すのもありですね!!

はまち
はまち

あれ....お粥の量が増えてない? 美味しいんだけど、もうお腹いっぱい

水分もやや少なかったので、あまり食べ進みませんでした。味も薄めで「お湯と米」感があったのも原因かもしれません。 鍋の締めのおじやはたくさん食べれるのに、味付けが薄いとお粥は意外と食べられませんでした。

はまち
はまち

あ、なんかドロドロしていて飲むの怖いな....苦っ!

今回の鬼門は、このお茶です。市販のお茶にとろみ剤を3g混ぜました。ドロっとしてる違和感と、お茶の苦さがとろみ剤の苦さに錯覚してしまい、いつもより苦く感じました。 

飲むには、徐々にとろみを増やして慣れる訓練が必要だと感じました。 ジュースなど甘いものだったら良かったのでしょうか。

今回作ったメニューの中で「無理かも....」と思ったのは、このお茶だけでした。

介護食は家庭で美味しく作れるのか?

作った介護食の写真を、しれっと祖父母に送ってみたところ「すごいご馳走だね〜!おいしそう」という反応が!

介護食って家にあるもので美味しく作れる。普段食べてるご飯とあまり変わらないし、むしろ健康的。これならグルメな祖父母も食べてくれそう!!

介護食は介護食で別にいろいろな食材を用意しなくてはいけないかと思っていましたが、普段の料理に少しアレンジするような感覚で作ることができました。

介護食に対する心理的ハードルが、ぐんっと下がりました。

新型コロナの影響で今は会いに行きにくい状況になっていますが、状況が落ち着いたら、実際に作ったものを食べてもらって感想もらいたいと思います! 

著者・編集:tayorini編集部

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