節分豆をおいしく食べる、炊き込みごはん&和風シチュー

炊き込みごはん&和風シチュー

お子さんがいる家では、2月3日に豆まきをする家も多いと思います。まいた後の豆って、どうしていますか?

まいてから、年の数だけ食べるといいますが、おじいちゃん、おばあちゃんは年齢の分まで食べきれません。また、3歳くらいまでのお子さんは、節分豆を食べて気管に詰まらせることもあるそうです。床に落ちた豆を食べるのも、衛生面が気になる方もいるでしょう。かといって、洗ったらふやけてしまうし……。

そこで、節分豆の残りを、食べやすく衛生的に活用するレシピを考えてみました。豆は煮てしまうので、床にまいたものを洗って使用できます。

栄養バランスがよく、おじいちゃん・おばあちゃんと親、孫が、一緒に食べて楽しい「だんらんレシピ」。え、これがあの節分の豆!?  と驚くかもしれません。

監修/鈴木俊美(管理栄養士)

節分豆の炊き込みごはん

材料・4人分

  • 米…………………2合
  • 節分豆……………50g程度
  • 水…………………米2合分
  • ニンジン…………50g(中1/2本)
  • シメジ……………50g(小1/2パック)
  • 塩昆布(減塩タイプ)…………20g
  • a(水、酒、しょうゆ各大さじ1)

カロリー(1人分) 340kcal
塩分(1人分) 1.5g

1.野菜を切る

ニンジンは斜め切りにしてから千切りにする。シメジは軸の部分を少し切り、1本ずつ分けておく。

2.ご飯を炊く

具剤を入れご飯を炊く

すべての材料を炊飯器に入れ、スイッチを入れる。炊きあがったら少しむらし、全体に軽くかき回し、茶碗に盛る。

作り方は、以上。すごくカンタンです。炊いている間、香ばしい香りが漂い、食欲をそそります。溶けだした豆のエキスが深みのある味を作ってくれます。そして、食べてみると、節分豆がこんなにやわらかくなるのかと、驚くことでしょう。

aの調味料はお好みなので、加減してください。おばあちゃん、おじいちゃんにもきっと喜ばれると思います。

和風シチュー

材料・4人分

  • 節分豆……………40g
  • 水…………………600cc
  • 豆腐………………150g
  • 鶏もも肉…………100g
  • 大根………………80g(厚さ2㎝程度)
  • ニンジン…………50g(中1/2本)
  • サツマイモ……80g(輪切り3㎝程度)※ジャガイモやサトイモでも
  • シメジ……………50g(小1/2パック)
  • 長ネギ……………10㎝程度
  • グリーンアスパラ……………1本 ※きぬさややインゲンでもOK
  • しょうゆ…………大さじ1
  • しょうゆ(仕上げ用)……………大さじ1~2

*用意するもの:ブレンダーまたはフードプロセッサー、なければビニール袋とすりこぎ

カロリー(1人分) 175kcal
塩分(1人分) 1.2g

1.豆をゆでる

豆をゆでる

鍋に節分豆と水を入れ、20分ぐらい弱めの中火でゆでる。ふたをしっかりすると吹きこぼれやすいので、半分ぐらいふたをあけて煮る。

2.鶏肉と野菜を切る

節分豆を煮ている間、鶏肉をひと口大に切り、大根とニンジンを3㎜厚さくらいのいちょう切りにし、サツマイモは5㎜厚さくらいのいちょう切りに。しめじは根本を切って1本ずつ分け、ネギは薄切りに。グリーンアスパラは斜め切りなどにし、塩(分量外)ゆでにする。

3.豆を取り出した鍋で鶏肉と野菜を煮る

野菜と鶏肉を煮る鍋

煮えたら豆だけを取り出す。煮出した水は少なくなっているので、さらに水を足してだいたい600ccにし、しょうゆ大さじ1を加えて煮立たせ、弱めの中火にする。そこに、2の大根、ニンジン、鶏肉を入れ、3分ほどしたらサツマイモを入れる。こうするとサツマイモが煮くずれない。根菜類に火が通ったら、シメジも入れる。

4.豆をつぶす

豆をミキサー等でつぶす

豆は3の汁を少し加えて、ハンドミキサーやブレンダー、フードプロセッサーなどでなめらかにつぶす。

5.豆腐を加える

豆腐を加える

4に豆腐を加えてさらになめらかにする。

※ブレンダーやフードプロセッサーがなかったら、ビニール袋に豆を入れてすりこぎなどでまんべんなく叩いて、豆腐を加えてよくもんで混ぜてもよい。ツブツブが残るけれど、それもおいしい。

ビニール袋の中の豆を叩いてつぶす
豆腐を加える

6.豆と豆腐をなめらかにしたものを鍋に加える

なめらかにした豆と豆腐を、3の鍋に全部入れ、しょうゆを足して味をととのえ、すぐ火を止める。長ネギとグリーンアスパラを散らし、お椀に盛る。

※仕上げ用の醤油はみそにしてもおいしい。

***

和風シチューはコクがあって、ボリュームたっぷり。鶏肉も豆も豆腐も入っていてたんぱく質が豊富。そして野菜もたくさん。肉や野菜は家にあるもので代用してもかまいません。節分豆と肉のエキスで、だしをとらなくていいのも、うれしいですね。

三輪泉
三輪泉 フリーランス編集・ライター

女性誌や子ども関連雑誌・書籍の執筆を長年手がけ、現在も乳児や幼児のママ向けフリーペーパーで食育の連載を担当。生涯学習2級インストラクター(栄養と料理)。近年は介護・福祉・医療関連の記事、書籍編集も数多い。社会福祉士資格を取得し、成年後見人も務める。福祉住環境コーディネーター2級。

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