お子さんがいる家では、2月3日に豆まきをする家も多いと思います。まいた後の豆って、どうしていますか?
まいてから、年の数だけ食べるといいますが、おじいちゃん、おばあちゃんは年齢の分まで食べきれません。また、3歳くらいまでのお子さんは、節分豆を食べて気管に詰まらせることもあるそうです。床に落ちた豆を食べるのも、衛生面が気になる方もいるでしょう。かといって、洗ったらふやけてしまうし……。
そこで、節分豆の残りを、食べやすく衛生的に活用するレシピを考えてみました。豆は煮てしまうので、床にまいたものを洗って使用できます。
栄養バランスがよく、おじいちゃん・おばあちゃんと親、孫が、一緒に食べて楽しい「だんらんレシピ」。え、これがあの節分の豆!? と驚くかもしれません。
監修/鈴木俊美(管理栄養士)
カロリー(1人分) | 340kcal |
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塩分(1人分) | 1.5g |
ニンジンは斜め切りにしてから千切りにする。シメジは軸の部分を少し切り、1本ずつ分けておく。
すべての材料を炊飯器に入れ、スイッチを入れる。炊きあがったら少しむらし、全体に軽くかき回し、茶碗に盛る。
作り方は、以上。すごくカンタンです。炊いている間、香ばしい香りが漂い、食欲をそそります。溶けだした豆のエキスが深みのある味を作ってくれます。そして、食べてみると、節分豆がこんなにやわらかくなるのかと、驚くことでしょう。
aの調味料はお好みなので、加減してください。おばあちゃん、おじいちゃんにもきっと喜ばれると思います。
*用意するもの:ブレンダーまたはフードプロセッサー、なければビニール袋とすりこぎ
カロリー(1人分) | 175kcal |
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塩分(1人分) | 1.2g |
鍋に節分豆と水を入れ、20分ぐらい弱めの中火でゆでる。ふたをしっかりすると吹きこぼれやすいので、半分ぐらいふたをあけて煮る。
節分豆を煮ている間、鶏肉をひと口大に切り、大根とニンジンを3㎜厚さくらいのいちょう切りにし、サツマイモは5㎜厚さくらいのいちょう切りに。しめじは根本を切って1本ずつ分け、ネギは薄切りに。グリーンアスパラは斜め切りなどにし、塩(分量外)ゆでにする。
煮えたら豆だけを取り出す。煮出した水は少なくなっているので、さらに水を足してだいたい600ccにし、しょうゆ大さじ1を加えて煮立たせ、弱めの中火にする。そこに、2の大根、ニンジン、鶏肉を入れ、3分ほどしたらサツマイモを入れる。こうするとサツマイモが煮くずれない。根菜類に火が通ったら、シメジも入れる。
豆は3の汁を少し加えて、ハンドミキサーやブレンダー、フードプロセッサーなどでなめらかにつぶす。
4に豆腐を加えてさらになめらかにする。
※ブレンダーやフードプロセッサーがなかったら、ビニール袋に豆を入れてすりこぎなどでまんべんなく叩いて、豆腐を加えてよくもんで混ぜてもよい。ツブツブが残るけれど、それもおいしい。
なめらかにした豆と豆腐を、3の鍋に全部入れ、しょうゆを足して味をととのえ、すぐ火を止める。長ネギとグリーンアスパラを散らし、お椀に盛る。
※仕上げ用の醤油はみそにしてもおいしい。
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和風シチューはコクがあって、ボリュームたっぷり。鶏肉も豆も豆腐も入っていてたんぱく質が豊富。そして野菜もたくさん。肉や野菜は家にあるもので代用してもかまいません。節分豆と肉のエキスで、だしをとらなくていいのも、うれしいですね。
女性誌や子ども関連雑誌・書籍の執筆を長年手がけ、現在も乳児や幼児のママ向けフリーペーパーで食育の連載を担当。生涯学習2級インストラクター(栄養と料理)。近年は介護・福祉・医療関連の記事、書籍編集も数多い。社会福祉士資格を取得し、成年後見人も務める。福祉住環境コーディネーター2級。
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