カンタン華やか・おせち3品盛り - 親・子・孫のだんらんレシピ

おせちは家で作るより、重箱に入ったものを買うご家庭のほうが多いのでは? でも、とってもカンタンで、普段の料理にも応用できる2品だけ、作ってみませんか?

お子さんと作り、かまぼことともに3品盛りにしたら、見栄えがします。新年におじいちゃん・おばあちゃんにお出しすれば、びっくりして喜んで、お年玉をはずんでくれる、かも!

おせち3品盛り

お正月は、年神様(としがみさま)を家にお迎えして祝う行事。おせちは、その年神様へのお供え料理です。また、家族の幸せを願う縁起ものの料理でもあります。五穀豊穣、子孫繁栄、家族の安全と健康などを願って、山海の幸を盛り込みます。

今回作る菊花かぶは、目にも華やかな切り方の、かぶの甘酢漬け。菊は日本の国花で、長寿やおめでたいことの象徴です。また、のし鶏は、鶏のひき肉に味をつけて平たくして焼いた料理。「松風焼き」とも呼ばれます。表側はけしの実などをつけ、裏は何もつけないため、「裏がない」正直な人間になりますようにという意味もあるそうです。

これに、市販のピンク色のかまぼこを添えて、3品盛りにしてみました。

菊花かぶ

材料・4個分

  • 小さめのかぶ………4個
  • 塩水(水300cc、塩小さじ2)
  • a(酢大さじ4、砂糖大さじ2、みりん大さじ1、塩ひとつまみ)
  • ニンジン(ゆでて小さく切ったもの)……4個(赤とうがらしの輪切りでもよい)

カロリー 22kcal/塩分 0.4g(1個)

1.かぶに切れ目を入れる

かぶに切れ目を入れる

かぶはすわりがよくなるように根元の部分を切り落とし、皮をむいておく。

写真のように菜ばしでかぶをはさむように置き、包丁で細かく端から切れ目を入れていく。菜ばしに刃が当たるくらいまで深く切ってOK。菜ばしがストッパーのようになり、下まで切り落とさずにすむ。切れ目が入ったら、かぶの向きを90度変えて、また端から切れ目を入れていく。途中、多少切り離されてしまう部分があっても大丈夫。

2.かぶを塩水に漬ける

かぶを塩水につける

1を塩水につけて、しんなりさせる。根元の部分を押して、少しやわらかくなっていればOK。

3.かぶを調味料に漬ける

かぶを漬ける

aを電子レンジで沸騰させてみりんのアルコール分を飛ばし、さます。そこへ、水気をしっかり絞った2をつけて一晩おく(6時間以上。あっさり味なら3時間でも)切れ目を入れた部分をきれいに広げ、真ん中にニンジンをゆでたものを飾る。

*本来は赤トウガラシの輪切りを飾る。ここではお子さま用にニンジンを使用。

のし鶏

材料・10㎝×15㎝分

  • 鶏ひき肉……………200g
  • a(しょうゆ大さじ1、酒大さじ1、砂糖大さじ1、みそ大さじ1/2、しょうがのすりおろし小さじ1)
  • 溶き卵………………1/2個分
  • パン粉………………大さじ3
  • けしの実または白ゴマ……適量

*短めの串(100円ショップなどで購入可能)があれば使います。

カロリー 93kcal/塩分 0.6g(2切れ)

1.鶏ひき肉の半量を炒める

鶏ひき肉を炒める

鶏ひき肉の半分を鍋などに入れ、加熱して炒りつけ、火を通す。脂がたくさん出たらペーパーなどで拭き取る。

2.調味料と合わせる

鶏ひき肉と調味料を合わせる

鍋底に冷たいふきんなどをあてて1を完全に冷まし、残りの鶏ひき肉とaの調味料、溶き卵、パン粉を入れてよく練り混ぜる。

3.アルミホイルの型に詰める

型に詰めて成型する

アルミホイルを縦15㎝×横10㎝×深さ4㎝ぐらいの長方形に整え、2を入れて平らにする。厚み3㎝を目安とし、アルミホイルを持ちあげて軽くトントンとテーブルに打ちつけるようにすると中の空気が抜けて均等にかたまりやすくなる。形が整ったら、表面にけしの実か白ゴマを一面に振る。

4.焼く

このままオーブントースターに入れて15分程度焼く。途中、けしの実や白ゴマが焦げそうなら、アルミホイルでフタをする。フタが熱源に触れないように注意。縁からフツフツと水分が沸騰し、竹串を刺しても何もついてこなければ焼けている。

5.末広がりに切る

末広がりの形に切る

焼き上がったら、十分に冷やす。粗熱がさめたら冷蔵庫に入れるとよい(よく冷やさないと切りにくい)。周囲をカットして整え、縦半分に切ってから、写真のように末広がりの形になるように切っていく。串を刺す。末広がりにせず、長方形に切って串を刺さずに盛りつけてもよい。

かまぼこ小(3切れ)

カロリー 29kcal/塩分 0.8g

菊花かぶ、のし鶏2串分、小さめのかまぼこ3切れをひとり分として皿に盛りつけます。松葉やナンテンの実などをあしらうと、正月らしさが出ます。

新年の食卓をおじいちゃま、おばあちゃまと囲み、昔の正月の過ごし方や、羽根つきやコマ回しの遊び方などを、お子さんと一緒に聞くのも楽しいでしょう。

普段の食卓なら、菊花かぶは焼き魚に添えたり、ほかの酢漬け野菜と合わせて小鉢に盛りつけたりしてもよいでしょう。のし鶏はあたたかいまま夕食のときに食べてもいいですし、冷まして切り分けてお弁当に入れるのもおいしい。お正月だけでなく、たびたび作って、得意料理にしてください。

三輪泉
三輪泉 フリーランス編集・ライター

女性誌や子ども関連雑誌・書籍の執筆を長年手がけ、現在も乳児や幼児のママ向けフリーペーパーで食育の連載を担当。生涯学習2級インストラクター(栄養と料理)。近年は介護・福祉・医療関連の記事、書籍編集も数多い。社会福祉士資格を取得し、成年後見人も務める。福祉住環境コーディネーター2級。

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