両親が僕らの近くに住んだのではなく、僕らが両親の近くに引っ越した。
こんにちは!
グランドマスト新大阪の担当の名頃(なごろ)です。
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「前略 元気ですか?」から始まる母の手紙。メールやLINEを使いこなせるのに、手紙とは珍しい。恐る恐る行を読み進める。「あなたたちが家を出てからまもなく15年……住み慣れた家だけれど、二人には広過ぎる……それにこの郊外ではお出かけには少し不便……父さんも私もまだまだ趣味や新しいことに挑戦したいし……駅に近くて、都心に出るのにも便利な所に引っ越そうかなと考え中……」 ざっとこういう文面でした。
少年少女時代の僕や妹を育てるために働き盛りの頃に買って、暮らしてきた家を手放す。それは、僕らにとって思い出の場所がなくなることを意味します。実家がなくなると、子どもたちはお正月にどこに行けばいいのだろう……そんなことが頭をよぎりました。「ここに静かにこもって歳を取るか、マイペースでいきいき暮らすかの二者択一だとしたら?」という母の問いかけに、なるほど、後者の両親であって欲しいというのがホンネ。
「思い立ったが吉日」と言うのか「善は急げ」と言うのか、とんとん拍子に話を進めた二人は今、サービス付きの高齢者向け賃貸住宅に住んでいます。都心へのアクセスのいい中堅の学園都市で、郊外に負けず劣らず緑に恵まれた環境。河川敷や遊歩道もあり、1万歩の散策もすっかり日課になった様子。子どもたちを連れて妹家族と訪れた時、妻が「うらやましい」とつぶやいた。子どもが住みやすそうと言う。
両親の部屋は広く、子どもなら余裕で泊まれるし、ゲストをもてなす共用スペースもある。郊外の実家はなくなったけれど、ここが新しい実家になった気がします。
核家族化の時代、親族どうしがどんな「ソーシャルディスタンス」で付き合えばいいのか、理想はなかなか見えませんが、「ばあちゃんちの近くに引っ越したい」とせがむ子どもたちと、暗に「私も……」という表情を見せる妻に100パーセント同意するなら、僕らが両親の近くへ動くという「近居のカタチ」が見えてきます。
~★グランドマスト新大阪 内覧会★~
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