「退院までの数週間で、急きょ老人ホームを探さなきゃ」というお客様は意外と多いですよね。
入院していたお母様が退院へ。本来は喜ばしいはずですが、娘のトモコさんは浮かない様子です。「娘のあなたが介護するのよ」と母に言われ続けてきたトモコさんでしたが…。
「退院までの数週間で、急きょ老人ホームを探さなきゃ」というお客様は意外と多いですよね。
はい。そうしたお急ぎの場合、注意したいポイントは次の4つです。
・現在の身体状況で入居できるか
ほとんどの老人ホームは要介護状態の方や認知症に対応しています。しかし、医療行為が必要であったり、認知症の症状によっては空室があっても入居をお断りされる場合があります。最終的には健康診断書を見て判断するので、早めに入手しておきましょう。
・退去条件
入居できる条件をチェックする方は多いですが、退去になる条件も必ず確認しましょう。ここのチェックを怠ると、入居して間も無く退去になってしまうケースもあります。
・空室
老人ホームの空室は常に変動します。探している時点で一旦空室がないと言われても、その後に空きがでる可能性があります。良い条件の施設は空室がなくても見学することをおすすめします。
・トータルでかかる費用
お急ぎの場合、入居にかかる費用の確認もおざなりになりがちです。現状入居した場合にトータルでどれくらいかかるのか、似た介護度の方が月々おいくらで生活されているのかをしっかりと施設に確認しましょう。
オガワさんは見学に行かないとおっしゃっていましたが、見学に行くことで長くお任せできるホームに巡り合ったようでよかったです。やはり見学は重要ですね。
はい。見学をせずに入居を決める方もいらっしゃいますが、大きな決断なのでやはりどんなにお忙しくても2施設以上は見学をおすすめしています。
見学ではこんなところを確認しておきたいですね。
・施設長が信頼できそうか
・スタッフと入居者の関わり合い
・スタッフの雰囲気
・清掃が行き届いているか
・施設全体の雰囲気
・家族が不便なく通える距離か
スタッフと入居者の関わり合いが一番よく見えるのはお食事の場面です。できればお昼時に見学予約を入れ、食堂を見学できるようにしましょう。
また、玄関先やトイレなどの清掃状況もみておきたいですね。清掃に手が回っていない施設は、スタッフが時間に追われ、ケアも行き届いていない可能性があります。
施設長にもぜひ会っていただきたいですね。大手の会社でも、施設長が変わるだけで施設の方針や雰囲気が変わります。どんなケアを大事にしているか、どんな施設を目指しているかを聞いてみると良いでしょう。
今回、オガワさんはキーパーソンを弟さんにされていましたね。介護のキーパーソンってどんな役割をする人なのかご存知ですか?
はい、介護を受ける方に代わって介護の方針を決めたり、緊急時に連絡を受けたりする人のことですね。法的な義務はありませんが、介護サービスを受ける、施設に入居する時などに対応窓口になって、スタッフとの仲介役をこなします。
そうです。誰が担うかは法律の定めもないので、ご家族や親族で話し合って決めます。
介護って身の回りのお世話だけでなく、書類の作成やスタッフとの調整など様々な仕事があるので、キーパーソンだけに役割が集中すると大変ですね。ご家族、親族がチームとなって介護を進められることが理想です。
横浜市出身。主な著作として聖徳太子の伝説をギャグにした四コマ『かみびと太子!』、輪廻転生をテーマにしたBL『さつき待つ』など。コスメと飛鳥時代が好き。
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