特別養護老人ホームとは、社会福祉法人などが運営し、国の補助や税制面の優遇により、比較的安く入れる公的施設のことですね。入居金も不要で、月額も大体10〜15万円ほど。ただし公的な性格の施設なので、原則要介護3以上と入居条件が厳しいのが特徴です。居室も「多床室」と呼ばれる相部屋が基本のスタイルです。
行きつけのバーでウィスキーを楽しむノスゲ。そこに現れたツーリング仲間のオバタさんが連れてきたのは…?
特別養護老人ホームとは、社会福祉法人などが運営し、国の補助や税制面の優遇により、比較的安く入れる公的施設のことですね。入居金も不要で、月額も大体10〜15万円ほど。ただし公的な性格の施設なので、原則要介護3以上と入居条件が厳しいのが特徴です。居室も「多床室」と呼ばれる相部屋が基本のスタイルです。
一方で有料老人ホームは、施設により費用に幅があります。東京都だと入居金が940万円、月額約30万円が相場です。(2023年10月LIFULL 介護の相場データによる)要支援1、要介護1から入居できる施設もあるので、今回のユモトさんのケースのように特養入居までの待機期間に入居する方もいらっしゃいます。
金額や入居条件は異なるこの2つですが、受けられるサービスにほとんど変わりはないんですよね?
はい。どちらも入居して日常生活の支援や介助、食事の提供が受けられることには変わりありません。有料老人ホームは民間企業が運営しているため、食事やレクリエーション、職員体制などプラスアルファで特色を出そうとしているところがあるので、その点は特養とは異なると言えます。
でも、近年では特別養護老人ホームも少しずつ変わってきているんですよね。
そうなんです。より個別に配慮したケアを提供するため「ユニットケア」という方式を採用し、部屋も個室になっているところが増えています。「ユニット型特養」と言うんですが、その分従来の特養より少し高額です。そのため、有料老人ホームとの価格差が縮まってきていると言えます。
特養と言えば入居待機者が多いというイメージがあります。実際はどうなんでしょうか?
実は地域差がとてもあるところなんです。地域によっては空室が目立つ特養もあります。あまり知られてはいませんが、多くの特養は広域型と呼ばれるもので、全国どこからでも申し込みが可能です。高齢化のピークを過ぎた地域では、市区外の高齢者を誘致している特養もあります。
そうなんですね!
また、入居待ちは先着順ではありません。ご家庭の状況などを踏まえて緊急度が高い方が優先されるので、もし入居待ちをしている場合は、ご本人の体調や要介護度の変更、介護者の状況の変化などを随時伝えていったほうがいいでしょう。
介護度3に満たなくても入居できる特例もあるんですよね。
はい。介護や支援をしてくれるご家族や知人がおらず、生活に支障をきたしている場合や、虐待が疑われるなどかなり緊急性が高いと判断された場合に入居が認められる場合があります。また、空室が多ければ要介護1〜2の方も入居しやすくなります。
今回、ユモトさんには見学の際に、スタッフの勤続年数を見ていただきました。いくつか見学しましたが他の施設もスタッフの勤続年数を見せてもらいましたよ。
勤続年数は重要事項説明書などに記載されていますし、施設によってはインターネットで公開しているところもあるんですよね。
介護の質は、入居者とスタッフの良好な関係づくりにあります。ですから、スタッフがあまりにも入れ替わりが激しいと、その都度関係性がリセットされてしまうので、できればスタッフが定着している施設を選ぶことがおすすめです。働く人を大事にしている施設は雰囲気もいいはずですし。
そうですね。老人ホームを探される方はよく「雰囲気」を見ていますが、良好な雰囲気はスタッフの方の職場環境によるところもありそうですね。
横浜市出身。主な著作として聖徳太子の伝説をギャグにした四コマ『かみびと太子!』、輪廻転生をテーマにしたBL『さつき待つ』など。コスメと飛鳥時代が好き。
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