埼玉県さいたま市に拠点を置く介護施設運営企業、株式会社サンガジャパンでネパール出身の管理職が誕生しました。
介護業界においては海外からの人材が介護職に就くことは珍しくありませんが、管理職に昇進することはまだまだ稀で、その意味でもこの動きは大きな注目を集めています。
このニュースは生成AIを使用しLIFULL seniorが提供しているコンテンツです
サンガジャパンは、人手不足が深刻化する介護業界の現状を打開するため、海外人材の採用と育成に力を注いでいるそうです。
関東福祉専門学校への留学支援制度を設け、卒業後は同社が運営する介護施設で働くことができます。
その後も独自の教育プログラムを通じてサポートを続け、スタッフからリーダー、リーダーから主任へと、海外人材のキャリアアップを支援しています。
ネパール出身の管理職、ビケズさんは、来日して5年目を迎えました。
言葉の壁に直面することもありましたが、笑顔でゆっくりと丁寧に話すことを心掛け、今では入居者から頻繁に話しかけられるようになりました。
また、入居者からの「食べてみたい」というリクエストに応えてネパール料理を披露するなど、コミュニケーションの一環として料理も楽しんでいます。
人手不足の深刻な介護現場では、海外からの人材を活用せざるを得ない状況にあります。
サンガジャパンの東日本支社長、洞口淳一氏は、「海外人材の教育・育成と適切な評価を行い、将来的には経営も学んでいただき施設長として積極的に登用したい」と語っています。
この動きは介護業界全体に広まっていくでしょう。
介護業界における慢性的な人材不足は重要課題の一つとなっており、来る2025年は「50万人以上不足する」という推計もあります。
この問題に対処するため、多くの介護施設が外国人人材の採用を検討しており、特に大手事業者ほど積極的です。
現在、外国人介護人材を受け入れるには、経済連携協定(EPA)、在留資格「介護」、技能実習、特定技能の4つの主要制度があります。
しかし、単に人材を受け入れるだけでは不十分です。外国人が日本の介護現場に定着するには信頼関係の構築が欠かせません。
労働環境の改善も重要で、言語や文化の壁を乗り越え、双方が互いを理解し支え合う体制も必要といえます。
また、世界中で高齢化が進む中、外国人介護人材の受け入れも各国間の競争になりそうです。
諸外国と比べ賃金格差があるなか日本が選ばれるためには、安心して就労できる研修制度、スキルアップや資格取得の後押しなど、外国人にとって働きがいのある職場であることを発信し続ける必要があるでしょう。
外国人人材の積極的な採用は、介護業界の持続可能性を高める鍵となります。文化の違いを理解し、包括的な支援体制を整え、多様な人材が活躍できる環境整備が大きな課題となりそうです。
tayoriniをフォローして
最新情報を受け取る