中高生ヤングケアラーのためのLINE相談窓口スタート|気軽に医師などへ相談可能に

一般社団法人ケアラーアクションネットワーク協会(以下、CAN)が、障害や難病、病気のある家族をケアする中高生やその家族、保護者、支援者を対象にした新たな支援窓口「ほっと一息LINE」を開設しました。この窓口は、東京都ヤングケアラー相談支援等補助事業の補助を受けて運用され、2024年1月15日より利用可能となりました。

このニュースは生成AIを使用しLIFULL seniorが提供しているコンテンツです

チャットで気軽にプロに相談可能

「ほっと一息LINE」は、ヤングケアラーやその周囲の人が気軽にLINEのチャットで日々の生活についての悩み相談や、愚痴、不安を打ち明けることができる窓口です。担当する相談員は、自身もケアラーである障害者支援施設の支援員や、発達障害専門小児科医などの4名。CAN主催「ヤングケアラーサポーター研修」を受講し認定を受けたサポーターが対応します。

利用はLINEの「お友達登録」から

相談方法はLINEが利用できればとても簡単です。LINEで「ほっと一息LINE」の「お友達登録」をしたら「相談員とチャットする」を押してアンケートに答え、話したい内容を送信します。相談受付は24時間、返答時間は週末や祝日・夏季休暇・年末年始を除く平日の18時〜22時。相談内容は非公開ですが、緊急時には本人の了承のもと関係支援機関へ連携がされます。

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中高生ヤングケアラーの声から生まれた窓口

これまでCANでは中高生ヤングケアラーやきょうだい児と対話を重ねてきたそう。その中で中高生から「自分がヤングケアラーであることに気付きにくい」「相談といわれても何を話したらいいかわからない」といった声が寄せられていたそうです。気軽に愚痴をこぼせる相手として、「ほっと一息LINE」を活用してほしいとCANでは呼びかけています。

LIFULL 介護編集長 小菅のコメント

ヤングケアラーが直面する主な困りごととして、「学業と介護の両立」「精神的な負担」「社会的な孤立」などが挙げられます。ヤングケアラーは家庭内のデリケートな問題です。「介護は家族の問題」という認識が強いため、外部に助けを求めることが難しく、その悩みが表面化しにくい特徴があります。さらに、自らがヤングケアラーであると自覚していない生徒も多く、その結果、問題の深刻さが十分に伝わっていないという課題があります。

ヤングケアラー支援策の一つとして、各自治体に専用の相談窓口が設置されるようになりました。また、政府は中高生のヤングケアラーの認知率を50%に引き上げることを目指し、2024年度までを認知度向上の「集中取組期間」として啓発活動を実施しています。ヤングケアラーが孤立することなく、社会全体で支援する環境を整備すること、また若年層に限らず「介護を理由に人生を諦める」という選択をしなくても済むよう、ケアラーに対する適切な介入と支援が望まれます。

情報出典元

一般社団法人ケアラーアクションネットワーク協会「障害や疾患や病気のある家族をケアする中高生のためのLINE相談窓口『ほっと一息LINE』が1月15日から運用開始。」

厚生労働省「令和4年度「ヤングケアラー認知度向上のための広報啓発」について」

編集長プロフィール
小菅秀樹
小菅秀樹 LIFULL 介護編集長。老人ホーム、介護施設の入居相談員や入居相談コールセンターの管理者を経て現職に就任。「メディアの力で高齢期の常識を変える」をモットーに、さまざまなアプローチで介護関連の情報を発信しています。

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