東京都健康長寿医療センターが「ペット飼育と認知症発症リスク」についての研究論文を科学誌「Preventive Medicine Reports」に発表しました。この研究は、高齢者の健康増進、健康長寿の実現を目指すもので、特に犬の飼育を通じた運動習慣や社会との繋がりにより認知症の発症リスクが低下することを明らかにしました。
このニュースは生成AIを使用しLIFULL seniorが提供しているコンテンツです
研究チームは、犬を飼う高齢者がフレイルや自立喪失のリスクが低いことを以前から報告していました。今回の研究では、これらと強く関連する認知症に着目し、ペットの飼育が認知症の発症と関連するのか調査を実施しました。
東京都A区で疫学調査に応答した11,194名の調査データから、犬の飼い主は非飼育者よりも認知症発症リスクが40%低いことが示されました。とりわけ、運動習慣があったり社会的孤立状態ではなかったりすることで、認知症発症リスクが低いことが明らかになった形です。
残念ながら猫の飼育者と非飼育者との間には、認知症発症リスクの差は見られませんでした。これらの結果から日常的に犬の世話を通して、散歩をしたり飼い主同士で会話ができたりすることで、自身の認知症発症リスクを低下させていると考えられています。
すでに犬とお住まいの方にとっては、興味深いニュースかと思います。一方で近年、長寿化したペットの介護が飼い主の課題となっています。特に高齢の飼い主だと面倒を見れないこともあり、最近は老いたペットを世話してくれる「老犬ホーム・老猫ホーム」というサービスも登場しています。また、ペットと暮らせる高齢者施設の人気も高まっています。
ペットと暮らせる高齢者施設は、ペットと一緒に入居できるところや、セラピー犬などを施設で飼育しているところなど様々。いずれの施設においても入居者の生活を明るく照らしてくれている存在です。
なお、以下の施設では「ワンちゃんと暮らせる老人ホーム」をテーマに保護犬の飼育をしています。犬との生活で入居者はもちろん、職員についても定着率が上がったり、求人応募数が増加したりし施設の雰囲気もとても素敵なものになっています。
ワンちゃんでつながる老後?犬が正社員の老人ホームをバンギャルが訪ねた-バンギャル老人ホームへの道⑸
地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター「<プレスリリース>「ペット飼育と認知症発症リスク」犬の飼育を通じた運動習慣や社会との繋がりにより認知症の発症リスクが低下することが初めて明らかに」
【はじめての方へ】認知症の症状から予防・対応方法まで
業界最大級の老人ホーム検索サイト | LIFULL介護
tayoriniをフォローして
最新情報を受け取る