要介護“だから”孤独じゃない―パーキンソン病の母に起こった変化とは--要介護の母と暮らせば(14)

介護のために要介護の母を自宅に呼び寄せた富田杏仁さん。

これまで住んでいた土地とは違うところで暮らし始める母を心配していたのですが……?

こんにちは、富田杏仁です。

環境を変えるのは勇気がいりますが、高齢者にとっては“うつ”や認知症を発症させる原因にもなり得ます。

そんなことはわかっていても、介護というのは突然始まるもので、

我が家は有無を言わさず母に引越しをさせました。

もともと交友関係は広くない母でしたが、今まで築いてきたご近所さんという小さなコミュニティもなくなり、大丈夫だろうかと心配していたのですが……。

母が我が家に来て4年が経とうとしています。

相変わらずご近所には友達がいません。

ですが、今回の漫画に描いたように、外に出るといろんな人から声をかけてもらえるようになったのです。

それは、たとえ車いすでも、外に出る機会を与えてくれた介護サービスのおかげでもあります。

引越しをしても、要介護でも、母には母なりの居場所ができました。

80代にして新たな出会いがたくさんあるとは、なんてうれしい誤算でしょう。

富田杏仁
富田杏仁 主婦/介護職員

1971年生まれ。 夫と大学生の娘、要介護の母と暮らす主婦。 娘が大学生になり子育てが落ち着いたと思いきや今度は母親が要介護に。 家事、母親の介護、仕事のかたわら自らの介護経験を漫画に記録している。 今、1番やりたいことはひとり旅。

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