目黒駅から東急目黒線で1駅。不動前駅から徒歩5分。

近隣には林試の森という緑あふれる公園もあり、都心でありながら自然豊かな環境と利便性を備えたこの場所で、ご入居者さまのお身体と心の健康を大切にした介護をしている『グッドタイムホーム・不動前』。

この施設の特徴をホームマスターの今井美乃さんから伺います。

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花で心を健康に。介護で身体を健康に

――この仕事に入ったきっかけは何ですか?

今井さん:大学では小学校の先生を目指していたのですが、実習で介護の現場に行ったことが興味を持ったきっかけですね。子どもたちと接することと高齢者の方たちと接することは本質的には似ているものがあると感じ、その中で介護の現場は高齢者の方々から凝縮した人生のようなものを「学べる」と思うようになりました。

ここ不動前には3年前に施設長として赴任しました。実際に介護の現場に立つようになり感じたことは、ご入居者さまから「ありがとう」と言われたときの心に染みるような感覚。そしてそこで働くみんなが黒子として、主役であるご入居者さまを「グッドタイム」でいられるように接していることのすばらしさ。そんな部分に仕事のやりがいを感じています。



――こちらの施設で魅力的だと思われることを教えて下さい。

今井さん:やはり駅から近いということ。ここに来るまでにかむろ坂を通っていただくと桜並木になっているので、ご家族もお友達も来ていただく際には華やかな気分になれると思います。また都心での生活でありながら自然の彩りを感じられるように、施設内のお花にこだわりがあり、中庭は季節のお花で1年中満たされるようにしています。機能訓練や歩行訓練をお庭でやることも多いのですが、お花を見ておしゃべりをしながら、身体を動かすことで、通常のリハビリとはまた違った新たな良い効果があると思っています。中庭にはパラソルやベンチも用意しているので、時間があればご面会の方も一緒にお花を見ながらお茶をしていたり、お花をバックに写真を撮られる方も多くいらっしゃいます。



――運動を単にすることと比べて、前向きな気持ちになれそうです。

今井さん:そうですね。さらに当施設には機能訓練士が専属で1名いるので、先ほどご紹介した機能訓練や歩行訓練だけでなく、生活リハビリや脳トレなど具体的な提案をさせていただくことができます。そのほか細かなご要望に応えることが必要な場合は、外部のサービスとも連携してサポートができるようにしています。

また、車いすで生活をしている方や歩くことが難しくなっている方は、中々外に出る機会が少なくなってしまうのですが、ここでは先程お話しした中庭へ比較的簡単にアクセスできます。普段の生活の中で、気軽に外の空気を吸い季節の移ろいを感じる環境があるのは魅力だと思います。



誰もがくつろげる施設を目指して


――どのような方がご入居されているのでしょうか

今井さん:ここは介護付き有料老人ホームですが、日中はお仕事に行かれ、海外旅行にも行くなど元気な方もいらっしゃいますし、介護度の高いご入居者さまも生活しています。このように幅広いご入居者さまがいらっしゃいますので、ご入居時にご家族の方やホームドクターの方にもご意見を伺いながら、ここで実現したい暮らし方をしっかり固めて提案しています。



――それでは、日々の介護は決まり事に則してやられているということでしょうか?

今井さん:もちろんやらなければいけないことは決まり事として存在しており、それを正確に実行するのは当たり前です。しかしそのうえで、ご入居者さま個人の状態を観察したり、本当はお願いしたいけど言い出しづらいようなご希望を引き出したりして、ご入居者さまの「グッドタイム」実現のため、臨機応変な対応を行うことも大切です。

「介護」ができることは当たり前なんです。真のご満足や安心をご提供するにはさらに「プラスアルファ」の部分が大切だと思います。今日のお顔の色やしゃべり方、声の張りなど、少しの変化も見逃さず、ご入居者さまに身近な存在である介護スタッフだからこそわかること。それが「プラスアルファ」を生むために大事なことで、そこから考えられることが多い介護スタッフの行動は、細かいところまで気が利くものになります。それが私たちの介護の基本です。




――開設13年と聞きましたが、それが信じられないほど綺麗な建物ですね。

今井さん:ところどころしっかり改修しながら維持しています。最近では共用部の壁の貼り替えや、外壁の工事、空調機の入れ替えをしました。また地下にある大浴場は、地上の光が入るようになっているので開放感があり、入浴後は畳敷きの小上がりでくつろいでいただけます。ほかにも個浴や座ったまま、寝たまま入れるお風呂があります。入浴介助は週に2回あり、どんな状態のご入居者さまでもゆったりと安全に入っていただくことができます。



豊かな生活に貢献するレクリエーションの魅力

――施設のブログを見ると、レクリエーションの様子が楽しそうですね。



今井さん:基本的に毎日開催され、当施設の大きな魅力の一部となっています。動物ボランティアのレクリエーションで訓練されたワンちゃんが施設に来るものは、みなさんの表情がガラっと明るくなるので、私たちスタッフも楽しみなイベントでした。アートセラピーでは専門の先生が来て、お身体の不自由な方でもすごく芸術的な仕上がりができるように工夫準備をしてくれていて感心します。

――こうしたレクリエーションはどのように生まれるのですか?

今井さん:介護スタッフが日ごろ、ご入居者さまと接する中で考え、企画が出てきます。さまざまなリクエストをイベントで実現するだけでなく、「こんなことをしたら喜ばれるかな?」というアイディアを自分たちでも考えていますね。

人気で頻繁に開催していたバスでの外出は、まさに行きたい場所、やりたいことを実行するイベント。池上本門寺や東京タワー、美術館、ホテルでアフタヌーンティーを楽しむなど、どれもみなさんの評価が良かったですね。「学校」をテーマとした夏祭りも喜んでいただきました。ご入居者さまの多くは子どもの頃の思い出を鮮明に覚えていて、とても楽しそうに話してくださいます。そこでスタッフが学生服を着て学帽をかぶり、みんなが同級生になった気分でお祭りを楽しむ企画を実行してみました。ご家族の方も一緒に参加が可能なものでしたので、大変盛り上がりましたよ。

――現在はコロナの影響でレクリエーションは休止しているそうですね。

今井さん:このようなレクリエーションでは外部からプロもしくはセミプロの方々に来ていただくことも多く、新型コロナの感染リスクが本高まります。大勢で集まることもクラスター発生の要因となってしまうので、現在はがまんして再開を待っている状況です。コロナ禍以前の状況に戻れたときは、さらにレクリエーションに力を入れ、ご家族の方も一緒に楽しめるものを増やしていきたいと思っています。



できることが限られるご時世ですが、どんな状況であっても最終的にはご入居者さまとご家族の方から「ここに入居できてよかった」と思っていただくことが一番。主役であるご入居者さまに対し、私たちは心温まる黒子に徹する。もちろん完全には応えられない要望もあるのですが、それでも「どうしたらできるか」を考えた介護をしていきたいですね。



(記事中のサービス内容や施設に関する情報は2020年8月時点の情報です)