スタッフインタビュー「心砕いて、学びながら、自分自身も楽しんで」(2)
(「1」からの続き)
――では、もう少し具体的に生活コーディネーターの仕事について教えてください。
まずは、1日の始まりは朝の安否確認です。毎朝必ず、お元気であるかを確認します。ゆいま~る高島平の場合は、スマートフォンタイプの端末「セコムみまもりホン」を使っています。これを居住者お一人お一人に持っていただいて、朝起きたら部屋からメール送信していただきます。ボタン一つで対応できるので簡単ですが、中には対応できない方もいらっしゃるので、その場合はお電話で安否確認をさせていただいています。
安否確認は見落としがないように、スタッフ二名で必ずダブルチェックしています。もし連絡がない方がいたら電話をする、それでも通じない場合は、お部屋を訪ねることもあります。一番大事な仕事です。
朝の安否確認のほかに、夕方に一度見回りをします。いちいち居室を訪ねることはしませんが、居室近くの音やにおいなど、普段と変わったことはないか、居室の周辺を巡回します。集合住宅ですので、ゆいま~る高島平の居室だけではなく、同じ棟全体も注意して見るようにしています。火事など、そういうことにも気をつけながら巡回します。
また、空室の管理もあります。掃除をする、水回りの水を流すなどして、いつでも入居できるように居室をきれいに保ちます。ベランダに鳥が来ることもあるので、こまめに確認しています。
――日常の相談にはどのような内容の相談がありますか。
一番多いのはスマホの操作ですね。「みまもりホン」がうまく使えない、という相談もあります。
あとは、「ファックスの紙が詰まった」とか、「網戸の開きがよくない」という生活のちょっとした困りごとから、「今度、手術をするんだけど、このままここに住み続けられるかしら」という相談までいろいろです。
薬局に勤めていた経験から、残薬の数を見て病院へ行く予定を立てるお手伝いをする、お薬手帳の大切さを伝えるということもしています。お薬をたくさん飲んでいらっしゃる方には、朝・昼・晩ごとに飲む薬を一包ずつに分けることができますよ、とアドバイスすることもあります。病院側がいいですよ、と言ってくれれば、薬局では一包ずつにパック詰めしてくれるのですが、知らなかったとおっしゃる方もいて、薬局で長く勤務した前職が役に立っているのかなと思います。
(「3」につづく)