腹八分目は医者いらず~管理栄養士コラム~
介護付き有料老人ホーム エレガリオ神戸は老人ホームには珍しい直営でご入居皆様にお食事をご提供しています。料理のコンセプトは「家庭の食卓の延長」。スライサーではなく包丁で食材を切ったり、調味料に頼らず出汁で味を引き立たせたりするなど、目に見えないところで「手間をかけた料理」をお出しし、ご入居者様にご好評をいただいております。また、管理栄養士も2名常駐しており、毎日食べても美味しく飽きがこず、栄養バランスが整ったお料理をご提供しております。
さて、今回はエレガリオ神戸のスタッフであり、ご入居者様の「食」と「健康」を支えている管理栄養士さんに「腹八分目」についてお話をお聞きいたしましたので、こちらのブログでご紹介します。
「腹八分目」とはご存知の通り、満腹になる一歩手前のことで、昔から長寿の秘訣と言われてきました。しかし、そんな事は分かっていても、「腹八分目」を感じる事なく気づけば満腹になっている事はありませんか? 満腹になるまで食べていませんか?
実際のところ、ほどよい満腹感は人によって違います。胃は収縮性があって、食べ物が入ってくると大きく膨らみ1.5~2ℓにもなります。そして、内臓に分布されている迷走神経が刺激され血糖値が上昇して脳に信号が伝わります。その時間は約15~20分で、満腹感は食べる量というより脳で判断しています。
そうなると、私達は食べ方次第で脳に感じる工夫をする事が大事になってきます。ではそのポイントを挙げてみます。
①なるべく、孤食を避け人と会話しながら食べる機会を持つ
②食べている途中で、必ず箸を置く習慣をつける(早食いは食事が終わるまで、箸を持ったままの人が多いようです)
③噛む回数を増やし、食欲を抑制するレプチンというホルモンを促進させる
④味の濃いものより、薄いものから食べる
⑤食事中の汁物を活用して満腹感を得る
⑥外食をする時は、大皿で品数の少ないものより、小皿で品数の多いものを選ぶ
今まで満腹になるまで食べていた方は、食事の量を極端に減らしてしまうとストレスで続かないものです。ちょっとした工夫で医者いらずにしていきましょう!