食事で認知症予防「しっかり噛み、よく味う。」
介護付き有料老人ホーム エレガリオ神戸は老人ホームには珍しい直営でご入居皆様にお食事をご提供しています。料理のコンセプトは「家庭の食卓の延長」。スライサーではなく包丁で食材を切ったり、調味料に頼らず出汁で味を引き立たせたりするなど、目に見えないところで「手間をかけた料理」をお出しし、ご入居者様にご好評をいただいております。また、管理栄養士も2名常駐しており、毎日食べても美味しく飽きがこず、栄養バランスが整ったお料理をご提供しております。
さて、今回はエレガリオ神戸のスタッフであり、ご入居者様の「食」と「健康」を支えている管理栄養士さんに「食事で認知症予防」をテーマにお話をお伺いしましたので、こちらのブログでご紹介します。
食事で認知症予防
今回は食事による認知症予防についてお話しします。
食事で予防と言っても、栄養の事でなく食べ方です。食事は誰もが毎日ごく自然に、一日3回、年間1095回、しかも生きている限り増え続ける大イベントです。これを上手に利用すれば、簡単な継続だけで効果は確実に現れるはずです。
①食事の支度:新しい記憶や古い記憶が入り混じり、記憶の海馬は大きく刺激される。
②食事の味見:「美味しい」「不味い」「硬い」「柔らかい」などの五感は脳への刺激。さらに、その料理について思い出が浮かんでくれば記憶の海馬はさらに刺激される。
③食べる行為:介助で食べさせてもらう事でも、しっかりと噛み味わいながら食べれば脳内の感覚野の3割が活性化し、自分の手を使えば、脳の活性化はさらに増加して運動野の7割も元気になる。
食事という行為は、栄養補給ばかりではありません。しっかり噛み、よく味う。そんなあたり前の行為全てが、脳を刺激します。逆に、何の感動、感謝もなく食べていると幸せホルモンのドーパミンは減少してしまいます。コロナ禍により認知症を発症されたり、認知症の進行が悪化される方が増加しているとよく耳にします。しっかりと一日3回、身近なところで思いを巡らせて認知症予防を心がけていきましょう!