『冬の空へ・・・』
こんにちは。ホームライフ山科東野です。
今月この澄み切った冬の空に、お二人の利用者様が旅立たれました。眠るような穏やかな表情で。。。。
お二人とも施設での「看取り」を選ばれていました。
お一人は笑顔の印象的な方。亡くなられてからご家族は遠方に住む息子様が来られるまでの数時間を一緒に居室で過ごされましたが、その間に気持ちの整理をつけられたのか、お見送りする際には穏やかな笑顔を浮かべていらっしゃいました。
その笑顔に亡くなられた方の笑顔が重なり、お人柄がしっかりと受け継がれているのを感じました。そしてもうお一人。
そろそろ・・・と言うお話になり娘様はベットの隣に用意させていただいた簡易ベットでお泊りになられました。海外にいらっしゃる親族様がおられ、娘様はビデオ通話で一緒に看取りたいとのご希望でした。そのお話や普段来訪時のご様子から、とてもご家族に愛されていらっしゃる事がわかりました。お話をお聞きした翌日に亡くなられてしまわれたのでご希望を叶える事は出来ませんでしたが、一晩寄り添われた時間はとっても、かけがえのない特別な時間になったのではないでしょうか。
普段、明るい楽しい話題を選んでお伝えしていますが「死」は全ての人に訪れ、生活の延長線上にあって特別な事ではありません。
ですが高齢とは言えども大切な肉親を亡くすと言う事はご家族にとっては受け入れがたい特別な事です。少しでも長く生きてほしいと延命治療を望まれるのも自然な事だと思います。
過度な延命はせずに自然で穏やかな最期を、と施設での「看取り」を選ばれたとしてもご家族のは揺れ動くものです。
そんなご家族のお気持ちに少しでも寄り添う事が出来たか。納得した最期だっただろうか。もっと出来ることがあったのではないか。
私たち職員は考え続けます・・「この施設で最期を迎えて良かった」と思っていただけるように。だからこそ毎日を穏やかに明るく、悔いのないように過ごして頂くために。