【吹田山手スタッフ便り】は、とりわけ認知症ケアについてです!
『ユマニチュード』をご存知でしょうか?
ユマニチュードとは、イヴ・ジネストとロゼット・マレスコッティによって作り出された 知覚・感情・言語によるコミュニケーションに基づいたケアの技法のことです!
☆☆なぜユマニチュードに興味を持ったのか?
普段の業務の中で感じる様々な疑問がきっかけでした。
Why?⇒お風呂や食事を誘ったら断られるのに、別の人が誘ったらすんなり受け入れられるの?
普段は手など上げて袖を通そうとしないご入居者が、この人が更衣介助に入ったら腕を上げて下さる
などの違いはWhat?
ご入居者との相性、ただそのスタッフが好かれているだけなの!
☆この本を読んでみると、理由が。
↓↓↓
『ユマニチュード入門』本田美和子 イヴ・ジネスト ロゼット・マレスコッティ 医学書院
■①認知症の周辺症状は環境に左右される
すんなり介助を受け入れてもらえるスタッフはご入居者にとって、よい環境を形作っている。その要素ってなんだろう?
意図がご入居者に当然伝わっていると思い込んでいることがある。
「身体拭きますよ。」「歯を磨きますよ。」などお声がけだけで、本当に伝わっているかどうかを確認しないまま行為を始めてしまっている
ことがあるんじゃないか?
☆⇒⇒では、どうすれば伝わるのか?
その具体的な技術が
⇒⇒【見る】・【話す】・【触れる】
である とこの本では書かれています。
行為の意図が当然伝わっていると思い込んでいるという点は、常に意識しておかないと抜け落ちる感覚じゃないかと思います。
■②見る について
この本では寝たきりとなったグレゴリーさんを三日間観察した結果が紹介されています。
三日間で部屋にやってきた人からの視線の投げかけは0.5秒未満が9回あっただけでした。
ユマニチュードでは、0.5秒以上のアイコンタクトが必要だとされていますが、
グレゴリーさんの部屋には三日間で医師が9分、看護師が12分間それぞれ来訪していましたが
彼らとグレゴリーさんとのアイコンタクトはともに0秒でした。
「あなたの存在を認めていますよ」というメッセージを発するための行為が行われていなかったということです。
この部分を読んで、自分が考えているほど相手の目を見て話をするということが自分は出来ていないんじゃないかと思いました。
⇒反省!